The movie is yours.あるいは、「あの映画」への感想

 映画「スカーフェイス」でロバート・デ・ニーロ演じるトニーモンタナが最後、銃弾で蜂の巣にされてその後に映る像に「The world is yours.」というメッセージがあり、そこで映画は終わる。僕は大学生時代にその映画に一種のカタルシスを味わった。いい映画とはジェットコースター的にフラストレーションが発散される映画なのだろうか。僕はそうでないと考える。いい映画はその向こう側に作った人々の人生が見えてこなければならないと考えている。

 なんて、映画に関して、創作に関してウダウダ言う前に何か作れ!と自分で自分を奮い立たせながら文字を打つ今日この頃です。

 でも、本当に無知で無名で無謀な挑戦をした人々はきっと、英知なんていう物を馬鹿馬鹿しくあまりにも馬鹿馬鹿しく飛び越えて、僕に勇気を届けてくれました。それとやっぱり面白い物を書きたいっていう嫉妬もご丁寧に頂いた。そんな映画「カメラを止めるな!」は絶賛公開中。