くだらないと言いながら、人は笑ってる。

 好きなテレビ番組が2つある。「水曜どうでしょう」と「ゴッドタン」。この2番組に共通することは画面の前でくだらないと言いながら笑ってしまうことだ。ゴールデン帯の番組は完全に笑いの種類が違う。完全に見やすくて、家族が「笑顔」になれるそんな作りの番組が多い。けど、この2番組はそういうことじゃないと考えている。友達と呑んだりして、夜更けに解散した後、自宅でテレビをつけたら偶然やっている番組のような気がしてならない。そんな番組に明日も早いけど頑張ろうと励まされる気さえしている。「くだらない」と力なく笑って言う自分に完璧じゃなくて良いから、明日もとりあえず1日、1日でいいから作り笑いして生き延びようと思わせてくれる。おおっぴらに応援されてる気はしない。そんなものは恥ずかしいし、なんか居心地が悪くなってきてしまう。そんな悪さはない。ダラっとした勇気付けの方が僕には案外しっくり来ている。

 

 話は突然に変わるけど、チープトリックの「I want you to want me.」という曲を聴いた時、映画「スティング」の映像が頭に浮かんだ。ザラついた画質が僕に何かを投げかけていた。そんなことで僕の休日ももうじき終わりだ。