くだらないことほどよく覚えてる。

 花火のことを少し書いて下書きに保存していた。だけど、なんだかクサイなって思ってしまった。だから、新しくこの文章を書いている。

 よく考えることがある。死んだらどうなるのかということ。意識的に深く深く考えるようになった。なんだかよくわからないけど、中学3年生の時からそれを考えると怖くて不安で泣いてた。しかもその最中で決まって思い出すのは、母方のおじいちゃんのことだった。おじいちゃんは僕にとても優しかった。本当にお母さんには内緒だぞって言ってはウルトラマンのおもちゃを買ってくれた。僕はその当時、ウルトラマンよりも怪獣の方が好きだった。だから、ソフビの人形も怪獣の方を買ってくれた。結局、僕は内緒になんか出来なくて買ってもらった事を母に伝えて、母はおじいちゃんにまた甘やかして!なんて言って怒ってたことを今でも覚えてる。あと、おじいちゃんは面白いことを教えてくれた。お茶はコップに注ぐんじゃなくて、やかんの口から直接飲んだ方が美味しいこととか、4チャンネルの女子アナがどのチャンネルの女子アナよりも可愛いだとか。やかんからの飲み方は母に本気で怒られたのでもうやってないし、そこまでテレビも観なくなってしまったので今ではほとんど役に立ってない。だけど、やっぱり大切なものなんだよなーと素直に思ってしまう。もう会えない人とどうしても会いたくなってしまった時にやることが「思い出す」ってことだ。しかもその思い出した内容がくだらなくて、いや、あまりにもくだらなさすぎて、ちょっと鼻で笑ってしまうくらいのことがジーンときちゃったりする。いつか僕もそんなくだらないことで笑わせていた人になりたいなと思っている。大切な人の記憶があって、それがあるからこそ泣けて、泣けてしょうがないんだろうけど、それがあるから前に進めるんじゃないかと考えています。今日も色々考えちゃって不安になったりもするけど、日々頑張ります。